デロス同盟とアテナイ人

古代ギリシャではアテナイ人がポリスと呼ばれる小都市国家を作って生活していました。紀元前492年ごろの話になります。

一方、地中海側では、アケメネス朝ペルシアという強大な帝国が存在し、アテナイのギリシアへと侵攻しようとしておりました。
このペルシアの侵攻に対して、単独では勢力がおよばないと見たアテナイ人は、近隣のポリスたちと同盟を結び、アケメネス朝ペルシアの侵攻へ対抗します。この同盟がいわゆるデロス同盟とよばれるものです。
デロス同盟に参加したポリスのほとんどは、スパルタなどのエーゲ海近隣に位置する都市国家たちでしたが、その盟主となったのはアテナイ人です。
当初は、デロス島で開かれるポリス代表の会議があり、拠出される軍資金なども共同で管理されていましたが、ペルシア戦争に勝利した以降はその会議も形骸化し、次第にアテナイが管理するようになっていきました。パルテノン神殿なども、このデロス同盟の拠出金によって建てられたとされる説もあります。

しかし、こうしたアテナイの発展に危機感を覚えるようになったポリス諸国は、次第にアテナイへ反発するようになります。特に、スパルタの反発が強く、のちにペロポネソス戦争がアテナイとスパルタの間で勃発することになるのです。

時は紀元前431年のことです。

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