気にも止めてなかった曲

ふと、以前までは特に気にもとめてなかった曲にはまってしまうことがあります。
サスペンス劇場というのでしょうか、テーマ曲は「シングル・アゲイン」という竹内マリアの曲ですが、子供の頃に何度か聞いたことがあるのをうっすらと覚えてます。

そのころはもちろん、学生になってもロックな音楽ばかりを聴いていたので、特にどうということも感じてはいませんでした。何だかしんきくさい曲だなぐらいの印象しかなかったです。
けれども、最近、ふとこの曲を耳にすることがあり、何となく理解できるようになりました。

失恋というのは、やはり耐えるということが大部分を占めるのではないでしょうか。
相手の幸せを祈ったり、あるいは悲しみを糧に成長するという部分もあるかとは思いますが、悲しみや後悔などの感情を、ただひたすらに耐えることしかできないのが実際のところなのかもしれません。

ただ、忘れようと思ってはいても、本心ではそれを望んでいなかったりもするものです。
思いが強ければ強いほど、感情が薄れていくのには時間がかかります。
そして、そういうケースの場合、たいていは復縁する可能性はないということも、自分でも気づいてしまっているわけです。

もう会うことはないのに、忘れることもできず、心から思ってはいるのに成就することはない、恋愛にはそういった、ある意味、残酷な一面もあります。

かといって出会わなければ良かったというわけではありません。
彼女に出会わなければ、今よりずっと色あせた人生になっていたのではないでしょうか?
心のどこかにいつも一番大切な人がいるというのはありがたいことなのです。

辛い面ばかりにとらわれて、大切な思い出までかすんでしまうのはもったいないことだと思うのです。
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