インドネシアのレウォトビ火山で大規模噴火が発生

昨日、インドネシアのレウォトビ火山が噴火し、津波の発生が懸念されていましたが、その後に気象庁から「日本への津波の影響はありません。」との発表がされています。

今回は遠地地震に関する情報として発表されましたが、噴火のため、実際には地震は発生していません。

今回のレウォトビ火山のケースを検証してみますと、まず、21時20分に気象庁から以下のような報道発表がありました。

これはつまり、以下のようになります。

噴火の発生時刻:18時45分
津波の到達予想時刻:22時00分(沖縄県)

そのため、この発表では、噴火発生から約3時間15分で日本に到達する計算となりますが、発表があったのが噴火から2時間35分後の21時20分だったため、実際に逃げる猶予は「40分程度」になるかもしれません。

また、沖縄とレウォトビ火山は約3,900km離れています。

このことから、沖縄への到達まで3時間15分で3,900kmとしますと、195分で3,900kmのため、20km/分となり、時速1,200kmの計算になります。これは、報道発表にある「気圧波が310m/s」の記述とほぼ合致します。

この速度にて、もし仮にフィリピン沖の沖ノ鳥島あたりで噴火があったと仮定した場合、東京と沖ノ鳥島は約1,700km離れているため、約1時間25分程度で到達する計算になります。この場合、海外での噴火の扱いになるのかは不明ですが、もし発表に時間がかかる場合、それほど逃げる猶予はないのかなと感じています。

この点、気象庁の「地震津波情報の作成・伝達までの流れ」によると、「国外で発生した大規模噴火を覚知した場合は、噴火発生から1時間半~2時間程度で発表」とあるため、どうしても時間がかかってしまうものと感じています。

ただ、国内で津波を観測した時点で津波警報・注意報が発令されるはずなので、もし警報の発令が早ければ、多少は時間的な猶予は出てくるかもしれません。

いずれにしましても、大津波警報・津波警報の場合には、緊急速報でスマホがけたたましく鳴るはずです。この場合、メールアドレスが不要で、専用の回線を使用してエリア内のすべての対応端末に一斉送信されるため、電池切れでなければ、おそらくは気づけると思います。

噴火による津波の場合、揺れを感じない可能性があるため、緊急速報が頼りになるのかなと感じています。

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