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コロナで巣ごもりしつつ、これを機に横山光輝氏の三国志 全60巻を読破しました。

以前まで項羽と劉邦の話とごっちゃになっていましたが、こちらは魏、呉、蜀の三国志の時代の話となっており、蜀の劉備玄徳が主役の話になります。

ただ、劉邦と全く関係がないわけではなく、劉備玄徳は前漢・景帝の第9子の庶子の末裔とのことで、つまりは前漢の劉邦の末裔といえます。末裔の数が多すぎて希少性はなかったのだろうとは思いますが、一応は劉邦の子孫のお話です。

劉邦の前漢が紀元前202年であるのに対し、劉備の崩御が223年なので、劉邦と劉備の時代は400年ほど離れていることになります。現在の日本でいえば、信長や秀吉の時代ぐらい前の話となり、劉邦の子孫とはいえ、劉備にとってはかなり昔の遠い祖先だったのかもしれません。

その内容についてですが、全60巻のうち、劉備玄徳が亡くなるまでは、関羽と張飛、そして魏の曹操あたりが主な登場人物となっており、後半のあたりからは諸葛亮が主人公の話になっていきます。

それぞれの英雄の寿命を見てみますと、劉備が63才、曹操が65才、関羽が60才、張飛が54才、孔明が54才です。また、日本版・三顧の礼と言われている秀吉と重治ですが、秀吉が61才、重治が34才、信長が47才、家康が73才です。

現在の男性の寿命は81才まで伸びましたが、60才以降はほぼ余生ですので、1800年前も今も人の寿命はそれほどの違いはありません。

50才、60才から本気を出しても、体力や知力、気力などが既に衰えていますし、頑張りが効かなくなります。20代、30代のうちに何事かを成し遂げなくては、40才、50才で花がさくということはほぼありませんし、20代、30代で事を成すには、10代のうちから努力しなければません。

そういった意味で、できれば子供の頃に読んでおけばよかったなと感じていますし、ぜひともお子様たちに読んでもらいたいものです。

ちなみに、四大奇書とされる歴史小説の「三国志演義」もあるようなので、こちらも読んでみたいと思います。

新型コロナウイルスが猛威を振るってますが、これまでの伝染病の歴史はどのようなものだったのでしょうか?

年代については諸説ありますが、有名なペストやスペインかぜなどについては、概ね、数年程度で収束しているようです。

紀元前429年:アテナイ

まず、古くはペロポネソス戦争の紀元前429年になりますが、「アテナイのペスト」と呼ばれる疫病が流行しています。ただ、これは実際にはペストではなく、天然痘、またはチフスだったというのが定説のようです。この疫病によりアテナイを主導していたペリクレスも死亡していますが、ペロポネソス戦争の際の籠城戦で城内に伝染病が蔓延したことが原因と考えらえています。

ペリクレスのほか、この伝染病により多くの市民も犠牲になっており、アテナイの敗北やデロス同盟の解体を招いた要因のひとつと考えられています。

165年~180年:ローマ帝国

その後、ローマ帝国では165年~180年にかけて「アントニヌス帝のペスト」が流行しています。この時の死亡者数は約350万人~700万人と推定されています。

541年~542年:東ローマ帝国

東ローマ帝国の事例については、こちらは「ユスティニアヌスの斑点」と呼ばれており、全人口の約40%が死亡したと考えられています。

1347年~1353年:世界規模

こちらは死亡者数が2千万人~3千万人と推定されており、当時のヨーロッパの人口の3割~6割が減少したといわれています。この14世紀のペスト流行は伝染病の歴史の上でも最悪の規模といっても過言ではないでしょう。

興味深い点は、中東での起源説もあるものの、中国大陸で疫病が発生したというのが定説となっております。その後、ヨーロッパへと伝播し、イタリア北部では壊滅状態となりました。中国発、そしてイタリア北部での感染が多いという点では今回の新型コロナでも似ており、イタリアはすでに封鎖される事態にまで発展しております。

なぜイタリアで感染者数が多いのかについては謎ですが、特に北部で多い点から考えると、地理的な要因なのかもしれません。

1918年~1919年:世界規模、スペインかぜ

スペインかぜは感染者5億人、死者5千万人~1億人といわれています。スペインかぜとはなっていますが、発生源は不明です。

ペストは細菌(ペスト菌)であるのに対し、新型コロナはウイルス性であるため、どちらかというと今回の新型コロナウイルスはこちらのスペインかぜに近いのかなという印象があります。

ただし、感染者数は10万人程度ですし、医学も発展しているため、半年程度で収束するのかなという印象を感じていますが、感染が拡大すると数年単位に長期化する可能性もあるかもしれません。

歴史の教科書が読みたくなったため、ネット通販で探したのですが見つかりませんでした。そのため、代わりに山川出版の穴埋め形式の書きこみ教科書にしてみたのですが、1冊990円で購入できました。

「本文は原則として教科書どおり」との記載があるので、ほぼ教科書と同様の内容かと思いますが、多少の違いはあるのかもしれません。ちらほらとめくってみましたが、穴埋めの箇所も意外に正解できましたし、わりと読みやすい教科書だなと感じています。

現代史についてはわりと分かるので、古代史について勉強したいのですが、全く知識のない年代についてはかなり時間がかかりそうな気がしています。

ただ、最近の現代史の箇所について、小泉元首相の記述などもありましたが、内容についてはピンボケだなと感じました。

少子高齢化で出生数が86万人程度となってしまった現在、いずれ日本では子供が生まれなくなってしまい、数百年後には日本の歴史そのものが終了することになるはずです。

そろそろ日本史も最終章が近づいてきたと感じていますが、その原因は失われた20年といわれる氷河期世代を生み出した製造業の派遣解禁が重大な出来事だったと認識しています。このあたりはあまり記述されていませんでしたので、歴史にとどめておくべきではないかと思います。

大人になってからまた歴史を勉強したい場合、この山川出版の書きこみ教科書を使いながら読み返していくとよいかもしれません。

そのほか、アメリカの高校でよく使われている歴史の教科書には「American Pageant」というのがあるようです。

こちらも非常に興味深いですが、いずれ機会があれば、読んでみたいと思います。

古代ギリシャではアテナイ人がポリスと呼ばれる小都市国家を作って生活していました。紀元前492年ごろの話になります。

一方、地中海側では、アケメネス朝ペルシアという強大な帝国が存在し、アテナイのギリシアへと侵攻しようとしておりました。
このペルシアの侵攻に対して、単独では勢力がおよばないと見たアテナイ人は、近隣のポリスたちと同盟を結び、アケメネス朝ペルシアの侵攻へ対抗します。この同盟がいわゆるデロス同盟とよばれるものです。
デロス同盟に参加したポリスのほとんどは、スパルタなどのエーゲ海近隣に位置する都市国家たちでしたが、その盟主となったのはアテナイ人です。
当初は、デロス島で開かれるポリス代表の会議があり、拠出される軍資金なども共同で管理されていましたが、ペルシア戦争に勝利した以降はその会議も形骸化し、次第にアテナイが管理するようになっていきました。パルテノン神殿なども、このデロス同盟の拠出金によって建てられたとされる説もあります。

しかし、こうしたアテナイの発展に危機感を覚えるようになったポリス諸国は、次第にアテナイへ反発するようになります。特に、スパルタの反発が強く、のちにペロポネソス戦争がアテナイとスパルタの間で勃発することになるのです。

時は紀元前431年のことです。

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