最近のトカラ列島の群発地震と2000年三宅島(みやけじま)の群発地震を比較してみたいと思います。
まず、三宅島は伊豆諸島にある東京都の島です。
この三宅島はたびたび噴火していますが、最近ですと2000年に噴火が発生しており、現在も噴火警戒レベル2となっています。
Wikipediaによりますと、三宅島が2000年に噴火した際、6月26日から群発地震が発生し、小規模な噴火などが発生したのち、8月10日に水蒸気爆発とみられる噴火が発生しました。この8月10日の噴火の際には、噴煙が上空6,000mまで達したとのことです。
その後、8月18日の大規模噴火では上空15,000m(15km)まで噴煙が到達しました。
最近のインドネシアのレウォトビ噴火では高度19,000m(19km)、現在の桜島は1,500m(1.5km)、新燃岳は5,000m(5km)、諏訪之瀬島は2,000m(2km)となっていますが、それらと比べても2000年の三宅島の噴火は規模が大きかったことがわかります。
この6月26日に発生した群発地震以降、小規模な噴火はあったものの、8月10日の水蒸気爆発まで約1か月半程度の時間が空いています。
一方、2025年6月21日からはじまった今回のトカラ列島の群発地震については、現状では以下の回数となっています。
全体的な回数でみますと、2000年の三宅島の噴火の方が多い印象を感じます。
ただし、震度でみますと、2000年三宅島の方は震度5強2回、震度6弱1回で合計3回だったのに対し、今回のトカラ列島ではすでに合計8回と多くなっています。おそらく、比較的、浅い箇所で地震がおきているため、震度が大きくなっているのかもしれません。
直近ではトカラ列島の地震回数が減少してきてはいますが、このまま第二波で終息するのか、あるいは第三波などと続いて噴火につながってしまうのか、現在も予断を許さない状況が継続しております。