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7月30日にカムチャツカ半島でM8.8の巨大地震が発生し、これにより、たつき氏の「大災難は2025年7月」の予言が的中したのかどうかについて、疑義が生じる結果となっています。

地震のインパクトでいえば、今世紀以降に発生した巨大地震のうち、第1位が「東日本大震災」と「スマトラ島沖」でともにM9.1の同率なっており、それに次ぐ今回の「カムチャッカ半島地震」はM8.8で第3位の巨大地震となっています。

USGSでの巨大地震のランキング

以下はUSGS(※米国政府の科学機関)の「モーメントマグニチュード」によるもので、日本の「気象庁マグニチュード」とは多少の違いはありますが、意味はほぼ同じで、むしろこちらの方がより正確といわれてます。

巨大地震ランキング(※今世紀以降)

第1位(同率):M9.1 - 東日本大震災(2011年3月11日UTC)
第1位(同率):M9.1 - スマトラ島沖地震(2004年12月26日UTC)
第3位(同率):M8.8 - カムチャツカ半島地震(2025年7月29日UTC)
第3位(同率):M8.8 - チリ、マウリ沖(2010年2月27日UTC)
第5位(同率):M8.6 - スマトラ島北部西方沖(2012年4月11日UTC)
第5位(同率):M8.6 - スマトラ島北部(2005年3月28日UTC)

第1位を「大災害は2011年3月」と予言していた以上、第3位を「大災難は2025年7月」と予言したのはごく自然な流れであり、予言は「ほぼ的中」したと判定してよいかと思います。

同率1位のスマトラ島沖地震については、たつき氏は特に日時を指定しての予言はされてません。ただし、予知夢は見ていたとのことで、夢を見た日(2001年12月25日)の数年後、わずか1日違いの日付(2004年12月26日)で現実になったようです。

また、日本に限った場合、気象庁のデータベースで過去100年間におこったM8.0以上の地震を検索し、その結果をマグニチュードの大きい順に並べた場合、1位にヒットするのが東日本大震災、2位が今回のカムチャツカ半島の地震になります。

過去100年のM8.0以上の地震

つまり、「大災害は2011年3月」と「大災難は2025年7月」で、過去100年、1200ヶ月中の1位と2位をドンピシャで当てたことになります。

確率的には、約0.0000007%で宝くじを当てるよりも低い確率です。

スマトラ島沖の地震はヒットしませんが、おそらく日本では地震が観測されず、日本で発生した地震とは認識されてないものと思います。つまり、日本で起きた地震をマグニチュード順に並べると、データ上は上記になります。

果たして、これはいったい何なのでしょうか?

これをたまたまの偶然とは到底考えにくく、予言はほぼ的中したといっても過言ではありません。

これまで謎とされてきた「大災難」の意味も、日本では被害が出なかったため、大災害ではなく、大災難の表現になったと考えるのが自然です。

一方で、内容的には「フィリピン海の海底火山が噴火してボコンとなり、日本に大津波がやってくる」でしたので、こちらについては全く外れています。

今回、津波警報は発令されたものの、大津波警報までは発令されませんでした。

2025年7月の津波警報

また、震源地とされる場所についても、フィリピン海とカムチャツカ半島で合致しません。

これらの点をどう解釈するのか?についてですが、たつき氏は「メッセージ」と「予知夢」の2つを同じ事象を示唆したものと解釈しているようですが、当サイト運営者は全く別の予言だった可能性もあると考えてます。

①「大災難は2025年7月」→ テキストメッセージ(※見た日:2021年7月の締め切り日)
②「フィリピン海の海底火山の大津波」→ 予知夢(※見た日:2021年7月5日4:18AM)

この「2021年7月の締め切り日」と「2021年7月5日4:18AM」が全く同じ日だったのかについては、公開されている書籍からは確認できません。

ただ、もともと「大災害は2011年3月」や「大災難は2025年7月」のテキストメッセージについては、たつき氏も確信があったようで、精度が高いと言われてました。

一方、予知夢が現実とリンクするのは1割程度との話でしたので、そもそも予知夢については外れることも多かったはずです。

そのため、性質の違う「メッセージ」と「予知夢」の2つは、それぞれ別の予言として扱うべきではないかと思いますが、これはあくまで当サイト運営者個人の解釈にすぎません。

もしそれぞれ違う予言とするならば、フィリピン海でボコンとなる大津波が発生するのは、20xx年7月5日の可能性が高くなります。ただ、そもそも「予知夢」の的中率はそれほど高くはないとのことなので、このまま何も起きないのかもしれません。

2025年7月が終了しても、謎はさらに深まる結果となりましたが、当サイトとしましては、たつき予言は「ほぼ的中」の判定を出させて頂くことにしました。

従いまして、「未来はあらかじめ確定しており、創造主も実在する」可能性が高い!というのが当サイトの最終的な結論です。

これにて、たつき予言は一件落着しましたが、とりあえず、次回は2026年7月5日に注意しましょう。

トカラ列島の群発地震ですが、島が移動したことからマグマの関与が疑われ始めており、このまま海底火山が噴火する可能性も現実味を帯び始めてきています。

当初の報道では、トカラの群発地震は断層のズレによるものという説明がされていましたが、マグマの上昇で岩盤が破壊されることによる地震の可能性も否定できなくなってきました。

岩盤を破壊するマグマ

いずれにしても、断層のズレであれ、岩盤の破壊であれ、地震であることに変わりはないため、その揺れの強さや規模を表す際には震度やマグニチュードの単位が使用されます。

一方で、もし噴火に発展した場合、火山爆発指数のVEIが使用されることになります。

これらの違いでいえば、「震度」については10段階に分かれており、こちらは日本独自のものなので、海外ではあまり通用しません。一方、「マグニチュード」については、地震の規模を表すもので国際的な指標になります。

地震

  • 震度:JMA、最大は震度7、10段階(5弱、5強、6弱、6強を含む)
  • マグニチュード:M、理論上は上限なし。ただ、地球ではM10程度が事実上の上限。

仮に、マグニチュードが大きかったとしても、地下の深い場所で発生した地震の場合、地表ではあまり揺れないため、震度は低くなります。逆に、マグニチュードが小さかったとしても、地表付近の浅い場所で地震が発生した場合には震度が大きくなります。

そのため、マグニチュードが大きいからといって、必ずしも震度が大きくなるわけではありませんが、概ね、マグニチュードが大きければ、震度も大きくなる傾向にあります。

例えば、2011年3月の東日本大震災の場合、マグニチュード9.0でしたが、最大震度は7でした。

一方、火山の噴火の場合は「VEI」の指標が使用されます。

火山の噴火

  • 火山爆発指数:VEI(Volcanic Explosivity Index)、国際的な指標、最大はVEI 8
  • 噴火警報、噴火警戒レベル(1~5までの5段階):日本国内の指標

火山については、噴火のため、地表で発生するため、VEIが大きければ、そのまま噴火の規模が大きいといえます。直近の日本では、2021年福徳岡ノ場でのVEI 4などの例がありますが、過去には富士山の宝永噴火など、VEI 5のレベルで噴火した事例もあります。

さらに、有史以前の鬼界カルデラにおける約7300年前のアカホヤ噴火などはVEI 7とされています。

津波との関連

最後に、この噴火と地震の違いによる津波への影響ですが、基本的に噴火による津波のリスクは、大規模な海底地滑りを伴わない限り限定的といえます。

①地震(断層のズレ)→ 津波 → ごく一般的
②噴火(気象波動の発生)→ 津波 → 極めてレア、トンガ噴火など

たつき氏の「大災難は2025年7月」の予言については、海底噴火がボコンとなって大津波が発生するとされており、上記②の極めてレアな内容に該当します。

この②の噴火の津波についても、国内で津波を観測した時点で津波情報・注意報が出されます。また、国外の大規模噴火で津波が発生する可能性がある場合についても、噴火であっても遠地地震に関する情報で発表されます。

このあたり、地震と噴火、そして津波の関係が複雑になっていますが、今回のトカラ列島での群発地震は、地震であっても噴火の側面があるため、一般的な断層のズレによる地震や津波とは分けて考える必要があります。

最近のトカラ列島の群発地震と2000年三宅島(みやけじま)の群発地震を比較してみたいと思います。

まず、三宅島は伊豆諸島にある東京都の島です。

三宅島の位置

この三宅島はたびたび噴火していますが、最近ですと2000年に噴火が発生しており、現在も噴火警戒レベル2となっています。

Wikipediaによりますと、三宅島が2000年に噴火した際、6月26日から群発地震が発生し、小規模な噴火などが発生したのち、8月10日に水蒸気爆発とみられる噴火が発生しました。この8月10日の噴火の際には、噴煙が上空6,000mまで達したとのことです。

その後、8月18日の大規模噴火では上空15,000m(15km)まで噴煙が到達しました。

最近のインドネシアのレウォトビ噴火では高度19,000m(19km)、現在の桜島は1,500m(1.5km)、新燃岳は5,000m(5km)、諏訪之瀬島は2,000m(2km)となっていますが、それらと比べても2000年の三宅島の噴火は規模が大きかったことがわかります。

この6月26日に発生した群発地震以降、小規模な噴火はあったものの、8月10日の水蒸気爆発まで約1か月半程度の時間が空いています。

2000年三宅島の群発地震のチャート

一方、2025年6月21日からはじまった今回のトカラ列島の群発地震については、現状では以下の回数となっています。

トカラ列島の群発地震のチャート

全体的な回数でみますと、2000年の三宅島の噴火の方が多い印象を感じます。

ただし、震度でみますと、2000年三宅島の方は震度5強2回、震度6弱1回で合計3回だったのに対し、今回のトカラ列島ではすでに合計8回と多くなっています。おそらく、比較的、浅い箇所で地震がおきているため、震度が大きくなっているのかもしれません。

直近ではトカラ列島の地震回数が減少してきてはいますが、このまま第二波で終息するのか、あるいは第三波などと続いて噴火につながってしまうのか、現在も予断を許さない状況が継続しております。

追記:7月17日

その後、7月16日までの回数の推移はこちらです。

7月16日までのチャート

どちらのチャートも、上値を切り下げて推移しているように感じています。

地震調査委員会によると、最近のトカラ列島の群発地震にて、宝島が南方向に約4cm移動したことが報告されました。

地震調査委員会の報告

また、一連の群発地震の前後に、浅い場所で地震が発生していたことが確認できます。

宝島での地震の分布図

この深さの浅い位置で地震が発生していることを考えますと、宝島の北側でマグマが上昇してきたのち、周囲の岩盤を押しのけた結果、宝島が南方向へ押されて移動したのではないかと感じています。

島を約4cm移動させるほどの力は地下水などの流入では考えづらく、やはりマグマ流入の可能性が高いのではないか、そう感じています。

もし上記の仮説が正しければ、海底噴火の可能性が懸念されます。

この点、「断層のズレによる地震」と「マグマの上昇による地震」では、全く違う現象になります。一般的な津波は断層のひずみのズレで発生しますが、たつきさんの予言では海底火山の噴火による大津波と予言されています。そのため、たつきさんの予言を念頭に置いた場合、地震の原因が火山活動によるものであるか否かが重要になってきます。

フィリピン海の中央には活火山はないため、これまで海底火山の噴火の可能性は否定されてきましたが、トカラ列島の群発地震の回数の多さに加え、その原因が火山性のものであるとすれば、この地域での「大災難は2025年7月」の可能性が現実味を帯びてくることになります。

また、九州、南西諸島で噴火警戒レベルが高まってきていることも注視する必要があります。

いずれにしても、群発地震が止むまでは気の抜けない状態が継続しますので、今後も監視活動を継続していく予定です。

たつき氏の7月5日の予言を目前にして、トカラ列島で震度6弱の地震が1回、震度5弱が3回発生する事態となっています。

当初、このトカラ列島の群発地震の記事を投稿した際は27回でしたが、それが現在、すでに過去最多の1000回を超える事態に発展しています。

この群発地震の原因についてですが、テレビなどでの専門家の見解では断層のズレということで、当初はマグマなどの火山性の要因は否定されていました。

しかしながら、7月3日あたりから海底噴火の可能性を示唆する専門家の見解も出てきており、たつき氏の予言の内容と重なる点も出てきています。

この点につきまして、前回の記事でも記載したとおり、九州・南西諸島では全般的に火山活動が活発化してきている状況です。

九州・南西諸島での火山活動

現在、新燃岳、口永良部島、桜島で噴火警報レベル3が発令されており、諏訪之瀬島、薩摩硫黄島でも噴火警報レベル2が発令されています。特に、新燃岳は6月23日、口永良部島は6月11日発表のため、つい先月発表されたばかりの現在進行中のものです。

そのため、これらの地域では全体的に火山活動が活発化していますが、その一直線上にトカラ列島の群発地震が位置しているため、このトカラ列島だけ火山性ではないと主張するのは不自然と感じております。

また、最近では徐々に浅い場所で地震が発生してきており、同じ場所で次第に浅くなってきていることから、マグマが上昇してきた可能性も否定できないと考えてます。

トカラ列島地震の深さの分布図

万一、海底噴火が発生した場合、たつきさんの予言で示されているような事象が発生するのかもしれません。

たつきさんの本の「泥が押されて陸がつながる感じ」の記述からしても、火山灰などが大量に噴出し、津波で押し寄せる可能性がありますが、カルデラなどの大規模噴火も懸念されるところではあります。

いずれにしましても、懸念されているのは噴火であって、地震ではありません。トカラ列島近海での海底噴火につながるのかどうか、今後も監視活動を継続していきたいと思います。

追記:
7月4日13時00分、阿蘇山でも火口周辺警報【レベル2(火口周辺規制)】が発表されました。